2011年06月08日
森先生の「花菖蒲」

6月11日、12日に、彦根の「花しょうぶ通り」で、お祭りがあります。




詳しい事は、キッチンハウス先生のブログを、ご覧下さい

(いろんな操作が出来ないので

各自で、御検索下さい。ごめんなさい

和裁のお稽古に、キッチンハウス先生の所をお訪ねしたら、
「力石」に、森先生の絵を搬入中とかで、急遽お邪魔虫に・・・



そして、この絵・・・大作です。畳1畳より、多分大きい。

別に、このお祭りのための絵ではなく、先生お手持ちの1枚。
凄いオーラです



他3枚、計4点のみですが、見ごたえ充分。
「森 純子展」
どうか、皆様、お出かけください。決して御損は、ありません


The Song of Wind (71)
先触れの近侍が、国王の来訪を告げると、
入れ替わりに、どこからとも無く、侍女達が、わらわらと現れて、
シシィの飲みさしのお茶や、セヴィリスが書き散らした、
計算用紙などを、瞬く間に片付けてしまった。
のみならず、やけに立派な安楽椅子が運ばれ、
それに座ろうとしたシシィは、壁際に追っ払われてしまった。
・・・なんやの、これ・・・ウチ等って、何モン?・・・
憤慨するうちに、ケルビンが現れ、ダルトンとミランも、
立ち戻ってきた。だれも、座ろうとなどしない。
どうやら、お偉いさんの専用椅子らしい、と気付いたが、
彼等の中で、ソルダムが立っているのを見ると、
シシィは、何も言えなくなった。
彼だけは、この綴れ織りの安楽椅子に、どっかりと埋もれて
来訪者を迎えたって、構わないはずなのだ。
なのに、それが極限状態から逃避した者の、
罪だと言わんばかりに、表立って名乗ろうともせず、
セヴィリスやミランと、同等の扱いに、甘んじている。
やがて、華々しく登場した国王夫妻に、シシィは、
酷い緊張を覚えていた。喉が渇く・・・さっきのお茶を、
片付けられてしまったのが、妙に恨めしい。
入城してすぐ、大広間で、一通りの紹介を受けて以来、
やっと二度目の、お目見えである。
広間と違って、同一平面状に立っているのに、
何ともよそよそしい。それは、続いて現れた、オリザ姫と、
ジャドゥビスも同じだった。
取り巻きの侍女や、お小姓や、護衛の兵士やで、
シシィたちの前に、余分に壁が出来たかのようだ。
唯一ドリスが、侍女の群れの中から、やや憔悴気味の頬に、
微かな笑みを浮かべて、目配せしてくれた。
きっと、ドリスも窮屈で堪らないのだ。
王は、堅苦しいお辞儀の応酬を、するつもりはなく、
椅子に見向きもせず、立ったまま、突然用件を切り出した。
「王女達の行方の探索、如何な具合か。」
ダルトンが、慇懃に腰を折って、答えた。
「それにつきましては、これなる、我が一の弟子に、
直答させたく、お許し戴けますでしょうか。」
「その、直答を聞きとうて、ここまで来たのだ。
何でも言うが良い。儀礼は抜きじゃ。」
そうは言われても、セヴィリスは、初対面である。
眠ったまま担ぎ込まれたのだから、仕方ない。
丁寧に跪き、一応の名乗りだけは済ますと、
あとは、唐突に結論から切り出した。
「お三方の行方については、全く判りかねます。」
「なんと・・・?!」
取り巻きの多勢からも、ざわめきが起こった。
この四、五日の間、何をしてたのかとか、なぜダルトンが、
自分で占わぬのかとか、ざわめきの中から、聞こえよがしな
呟きが、耳に障る。セヴィリスは、真っ直ぐに王を見つめ、
言葉を継いだ。
「お三方は、同一の物に連れ去られました。
しかし、行方を占うに、お三方の行き先は、
別々の結果しか、表れませぬ。
これでは、どこへ捜索隊を、差し向ければ
よいかについては、お答え致しかねます。」
ダルトンもケルビンも、この結論を知っていたのだろう。
何も口出ししようとしない。
「別々のところに、連れ去られたと言う事か?
それとも、あちこちと、連れ回されておるのか?
それも分からぬのか?」
「別々かもしれませぬ。しかし、それならば、
末のお一方は、都に居られる事になりますが、
今の所、その気配はございません。
お一人と、お二人に別れて、と言うのは、
一番有り得ませぬ。従って、御長女の星にまず
的を絞って、探索を開始するべきと、存じます。」
「ラミアか・・・して、いずこへ?」
「・・・パストリア・・・サリックス地方・・・」
セヴィリスの声が、微かに打ち震えた。
しかし、王には別の感慨があった。
「フリティラ公爵領。ラミアの嫁ぐはずだった土地か。」
しかし、そこは、かつての激戦の地。度々の合戦で、
取り合われ、今は、ルテシア領の筈だ。
「ルテシアに、派兵は難しい。余りに大国過ぎる。」
「派兵は、無駄だ。」
いきなりの発言に、近侍等が鼻白んだ。ケルビンだった。
「現世の兵は、役に立たぬ。墓陵島の戦の有様、
お聞きになられたはずだが。」
続く
前回から、ちょっと退屈なシーンが、続いてます。すみません。m( _ _ ;)m

でも、端折っちゃうと、今度、ミランの過去とか、アルフィーニとか、
出すときに、説明がだらだらになりそうなので・・・

後から、だらけるのは、避けたい



第二章には、また、新手の“





では、また、次回。







今日も、お越し下さって、ありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)
│ファンタジー