2011年04月05日

入学式

入学式
 学校名、出しちゃっていいのかな?いいよね?ハート 
 
 いままでも、特定可能な事、散々書いちゃったし。kao11

 我が愚娘を、無事、大学生にしてくれたのは、ここなんです。face08 face02 face05 ハート icon06

 思えば、赤ん坊の頃から、紙と書くもの(クレヨン、鉛筆、ペン・・・etc.・・・)

持たしておけば、ひたすら描いてましたね。kao_16

 折り紙させようとしても、裏に描いちゃう。

 新聞の、幅1cmほどの余白にまで描いてた。iconN27

 お兄ちゃん達の使い残りのノートは、格好の餌食!!icon28iconN08icon28

 「もったいないから、来年度も使いなさい!」と、言ってる端から、

描くわ、描くわ、「やだ!落書きされたの、もう、使いたくない!」・・・で、

新品をかうはめになる。・・・とほほ・・・kao_6icon10

 脳味噌の方は、はっきり言って、問題あります。kao_9

 性格も、見かけは大人しいけど、本当は、相当、強情っぱりです。

 本当に、大学生で、やっていけるんだろうか・・・心配です。kao_3

 でも、もう、入っちゃったもんね~kao12 炎 kao12 炎 kao12

 絵描きさんになるのに、芸大に、必ずしも行かなくてもいいって事は、

よく分かっています。が、なにせ我が一族からは、弟についで、

たった二人目の芸術系。この弟が、地位を確立してくれておれば、

何も問題無かったのですが、「ランサー」のクリエーターやってるだけで、

物理的に、事務所もなければ、肩書きも無い。icon11kao_18icon11

 自分の事で、目一杯。姪っ子の世話なんぞ、頼まれたって、出来ん!

 で、仕方なく、将来の道筋の為に、無理に進学させたようなものです。

 どうか、4年後、無事に卒業、就職、出来てますようにkao_15icon10icon10


     The  Song  of  Wind  (46)

 「人為的意図とは?」

 ソルダムの態度は、ひどく曖昧だ。

 下手に関わって、抜き差しならぬ羽目に陥る事は、

極力避けようとしているが、一方で、話の内容には、

興味をそそられているらしい。

 「各地では、確かに地震や、大雨が頻発している。

  だが、いかに大魔術師でも、天配の厄災を

  左右出来るはずはない。それでも、誰かが、意図していると?」

 「そうだな・・・出来ぬはず、と言うところから、まず、

  考えを変えてもらわねばならぬ。先に、意図があるのだ。

  パストリアと、ラゥオールフィアを結びたくないと言う、意図が。」

 「なるほど。それで?」

 「両者を結ばせぬために、二十年来の婚約を、破棄させる。

  どうするか?政変を起こさせる。だが、両国とも、

  豊かで安定した国だ。何事も起きそうに無い。そこで、

  例年の雨季に、ラゥオールフィアに起こる、

  激しい雨の通り道を、少し北にずらす。どうなるかの?」

 「雨の道をずらす?」

 「さして、難しくはない。古来、魔術師は、民衆のために、

  雨乞いなどを行ってきた。同じ事だ。

  ラゥオールフィアは、毎年の事ゆえ、備えがある。

  が、パストリアは無防備だった。たちまち民衆は疲弊し、

  各地で反乱が起き、王家は弱体化した。

  外国と縁組どころでは、ないと言う事になる。

  一方で、これを誤解したラミア王女が、死霊を呼び覚まし、

  宮廷を混乱させる。混乱に乗じて、モーズロードンが動けば、

  これも長年の同盟が、崩れることになる。」

 「誰かが、漁夫の利を得ると?」

 「・・・誰かのう?」

 ソルダムは、そっと周囲に目を走らせた。

 この、いくらやつしても、目立ちすぎる一行に、すでに

監視の目がついている事を、警戒しているのだ。

 ジャドゥビスは、ソルダムを信用に足る人物と、

判断することにした。が、隣の席のミランは、如何したものか。

 これほどの大事を、聞かせてしまっているのだ。

場合によっては、切らねばならぬかも知れぬ。

 ドリスが殺気を察して、小さく目配せをして来た。

 (その時には、私が。お手を汚させはしません。)

 それを知ってか知らずか、呑気に飲んだり食べたり、

余所見をしたり、どうやら、話の内容に、ついて行けそうも無いので、

無視する事に、決めたらしい。そもそも、聞かれて困る話を、

こんな賑わしい店でしているとは、思いもしてない。

 退屈そうに伸びをしたかと思うと、やおら席を立ち、

自分と同じく、話について行き難そうに見えた、オリザ姫に、

 「ねぇ、ちょっと外へ出ない?」

 と、声を掛けた。次の瞬間、ガタン、と、ドリスの椅子が下がった、

と思った時には、ミランの、馴れ馴れしくオリザ姫の肩に、

置かれた右手が、ドリスに捻り上げられていた。

 「先程からの狼藉の数々、もう我慢ならぬ。

  外へ出たいなら、行って成敗してくれよう。

  来い!!」

 先刻、街中を歩き回ったので、連れ出す先にも目星が

付いていたらしい。二町も裏へ入ると、人通りが

ほとんど無い一角があった。

 ミランは、やっと事態を察して、慌て出したが、

ドリスに剣を突きつけられると、逆に居直った。

 「なに?問答無用で切るっての?弁明無しなわけ?

  それとも決闘?なら、受けて立つよ。」

 「偉そうに・・・丸腰の癖に」

 「ミラン、使え!」

 後から追いついたソルダムが、自分の剣を、投げて寄こして来た。

 「ふん、借り物で決闘か。よかろう。手の程、見てやろう。

  掛かって来い!!」

 しかし、ソルダムに教えられて、存外しっかりと構えた姿に、

ドリスは、手強さを感じていた。二、三合打ち合っても、

崩れるどころか、次第に力で押してくる。

 手加減は出来ぬ、と判断したドリスは、まだ隙のある

打ち手の間を掻い潜って、相手のみずおちに膝蹴りを

叩き込んだ。まさかの肉弾戦法に、ミランが怯むと、

すかさずその剣を、宙に跳ね上げる。ドリスの細剣が

ミランの顔面に迫る。ソルダムが叫んだ。

 「そこまで!ドリス、引け!!」

 しかし、聞こえているはずの、距離にも関わらず、

ドリスは攻撃を止めない。そればかりか、後退るうちに

躓き倒れた、ミランののど元に、その剣の先は、

ぴたりと狙いを定めている。

 そのドリスが、ふと後ろを振り返った。空中にその視線を

泳がせる。その先を見たとき、誰もが我が目を疑った。

 鎌形の刃だけのような物が、ものすごい速さで回転しながら

ドリスの背後から迫って来ていたのだ。

 「ドリス!伏せろ!!」

 ジャドゥビスが叫んだが、未知の武器に、動転したドリスは、

甲高い悲鳴を上げて、立ち尽くしてしまった。

 黒と銀の影が、音も無くドリスの前に、立ちはだかった。

 ガシン、と地響きを立てて、鎌の刃が、地面に突き立つ。

 その上端の欠片が、砂を噛んで、離れて落ちた。

 影は、ソルダムだった。大剣の鞘を投げ出して抜き放ち、

両手で構えて、ドリスを守ったのだ。

 いつ、鎌形の刃に気付いて、いつ、動き出したのか、

誰も気付かぬほど、舞のように、滑らかな動きに、

一同は、しばらく呆気に取られていたが、

ジャドゥビスは、真っ先に我に帰って、ミランの胸倉を掴み、

引き起こしざま、罵声を浴びせた。

 「見てたぞ!貴様、剣の決闘に、決着がつく前に、

  別の武器を放ったな!!この、卑怯者め!!」

 「それは、お互い様だろう。」

 ソルダムは、鞘を拾い上げ、剣を納めながら言った。

 「ミランが剣を落とした時、私が掛けた言葉を、

  ドリスは無視した。大方、姫君に害なす前に片付けろと、

  主に命じられていたのだろう。違うか?」

 ミランは、余りの顛末に、しばらく凍り付いていたが、

欠けた鎌形刃を、惜しそうに地面から引き抜いた。

 「ちぇっ、欠けちゃったじゃん。なんて強剣だよ。

  道理で触らせてくれないはずだ。

  いっぺん貸してって、何回か頼んだけど。」

 「ほう。わしにも、見せては呉れぬのかのう。」

 いつ、追いついたのか、ダルトンが来ていた。

 ソルダムは、一瞬ためらったが、素直に鞘ごと剣を差し出した。

 ずるい!と喚くミランを尻目に、受け取ったダルトンは、

その重さに驚き、剣を抜いてみた。

 重いのは、鞘のほうであった。指し口から覗くと、内側にびっしり

宝石が埋め込まれているのだ。剣の方は刀身に、黄金と宝石で、

守り言葉が、象嵌されている。

 『法は剣より強かれども、法を守る剣は最強なり』

 「バルツァード独特の綴りが、含まれて居るの。

  かの北の最果てから、見えられたか。」

 ソルダムは、まだ警戒心を解いていない。

 硬い表情で、ジャドゥビス達を見返している。
 
          続く


 長いっiconN04iconN04iconN04

 すみませんicon10icon10

 切るに切れず・・・下手な決闘シーンを、またやっちゃいました。kao_12

 ソルダムの宝石・・・あんなところに入ってたなんて・・・icon12ダイヤicon12

 そりゃ、すぐに出せんわな・・・kao_16

    長くなっちゃうので、余談は、これくらいにしますね。iconN12iconN10kao_10iconN10iconN12

       今日も、お越し下さって、ありがとうございました。
  



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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