2011年03月08日
森先生 その4

森先生シリーズ第4弾

これは、


・・・っていうか・・・出してもいいのかな・・・

ご本人の了解、今までのは頂いてましたが、
これは、娘がもらった物だから・・・

絵、じゃなくて、ポラロイドで撮った写真を。それも、3年も前。・・・
いいよね。




パッと見て、日本画って分かんなかった。


写真で、絵の具の質感が、判別できなかったから。









森先生は、こいうのも、描かれます。

The Song of Wind (39)
「セヴィリス!!!」
誰の叫びも、セヴィリスを呼び戻す事はなかった。
大灯台は、最早その形を為してはいない。
ラミアは、狂った笑いを残し、自らの体から滲み出た、
黒い霧に包まれて、瓦礫の雨の中を、下降して行った。
後は、操られた兵士達が、訳も分からず闇雲に、
しつこい攻撃をしかけてくる。退却の命令を出す者が
いないから、足場を失おうが、退路を絶たれようが、
手を緩める事はない。
「アルフィーニ!行け!!」
天馬のアルフィーニは、三人を乗せて、苦しげに羽ばたいた。
いつものように、軽々と飛び立てぬ。背後を守っていた、
ケルビンが、先に飛翔する。そこに隙が生じた。
数本の矢が、アルフィーニの後背部に、突き刺さった。
アルフィーニは、驚いて跳ね上がり、元のドラゴンの姿に、
変じてしまった。その背の、金色の鱗の間に刺さった矢は、
さして深手とは見えぬが、ドリスが背伝いに這い寄って、
手を掛けても、頑として、抜けなくなっていた。
瓦礫が、雨あられと降りしきるのを、逃れながら、痛みにのたうち、
アルフィーニは、我を忘れて、闇雲に夜空を飛び回る。
「落ち着け、アルフィーニ!人目につかない所へ、
一旦降りるんだ。手当てするから」
だが、ケルビンの言葉に耳も貸さず、アルフィーニは飛び続ける。
どうやら、夕日の僅かな残照を頼りに、西へ向かっているらしい。
「アルフィーニは、ダルトンの家に、向かう心算のようだ。
ダルトンは、医術の心得もある。その方がいいだろう。」
そう説明しながら、ケルビンは、セヴィリスを失った事を、
どう、ダルトンに言うべきかで、悩んでいた。
急な撤退で、生死を確認できていない。それが心残りだった。
ダルトンの家の前に、降り立ったアルフィ-ニは、
ぜいぜいと、息を切らしていたが、夜明けが近い事を知っていて、
ロバの姿に、変わるのだけは、忘れなかった。
だが、傍らに降りたケルビンは、とっくに家の異変に気付いて、
警戒を怠らなかった。扉がゆがみ、窓が不自然に開け放たれている。
「皆、ここで待っててくれ。様子を見てくる。」
皆、と言われたのに、ジャドゥビスが付いて来る。
「やられたな。セヴィリスが捕らわれていたのだから、
予測しておくべきだったが。」
「セヴィリスが、師匠を裏切ったと・・・?」
「まさか。意識を失った時に、記憶を読み取られたのだ。
あの水妖魔王、見かけ以上のものかも知れん。
次に相対するときには、手の内は、全て見透かされていると
思わねばなるまい。厄介な事だ。」
「では、ダルトンは、拉致されたと?」
ケルビンは、警戒を緩めず、家に入った。家具も、本も、
全て投げ出され、床や壁まで叩き壊され、二度とここを、
拠点に出来ないよう、破壊の限りを、尽くされている。
ケルビンは、居間の窓辺に近寄った。出立前夜、
話し合いを、アルフィーニが覗き込んでいた窓である。
その窓枠を、ケルビンは、じっと見つめた。
ジャドゥビスが何事かと、横合いから同じように、
眺めるのだが、何も変わった様子が見えない。
ケルビンは、その左手に念をかけて、かざして見せた。
すると窓枠に、きらきらと、虹色に輝く文字が現れた。
『アルテミシアで待つ。裏の小川に船がある。』
「私宛だ。セヴィリスが捕らわれた事を、知っている。」
「ダルトン殿の書置きだと?何かの罠では?」
ジャドゥビスは、すっかり懐疑主義者に、なってしまっていた。
「私でなければ、読めない封印があった。セヴィリスでも
解けないものだ。逃げしなに、とっさに書き置いたのだろう。」
ケルビンは、そう言うと、アルフィーニの手当てに、使えそうな物を
拾い集め、外に出た。略奪目的でないので、比較的小さな物は、
いくらか残されていたのだ。
応急ながらも、手当てを受けると、アルフィーニは随分と
落ち着いて来た。一行は、ダルトンの指示通り、
裏の小川に行った。生い茂る葦の中に、船が一艘、舫ってある。
「四人と一頭・・・乗れるかな?」
いちいち、疑問を持つジャドゥビスに構わず、ケルビンは、
バランスにだけ気をつけ、女性達を乗せ、ジャドゥビスに、
舳先を守らせ、自分は棹を取った。
その棹で、川底を突くと、船はするすると、流れに逆らって、
上流へ向かって、進み始める。ジャドゥビスは、目を丸くしたが、
ケルビンは、平気な顔だ。ダルトンの、仕掛け置いた物に
違いないが、慣れない者は、驚くばかりだ。
夜が明けて、朝もやの中を、船は何かに導かれるが如く、
進んでゆく。小川は、やがて本流へ入り、さらに逆登って、
『真白き三日月』と呼ばれる、広大な、三日月形の湖に合流する。
その合流地点が、巨大貿易都市、アルテミシアだった。
続く
「真白き三日月」・・・これが、我がクァランドール世界の、中心地です。



今を去ること、35年前、私の脳みそに、突然出来た、
巨大カルデラ湖です。中央に、9つの高い山があって、

一つずつ、神様の名前が付いていて、その外輪山の、
北の果てが、バルツァード王国。

トルトバイド(首都はコパロス)。その中間に、

山岳地帯を東へ

さらに南東に、パストリア。

西に向かって

その西の端が、


ジャドゥビスの故郷、・・・で、一周です。
娘に、


世界地図があるんだそうで、

・・・・・で、文章にて、お許し下さい。

どなたか、描いてくださる方、いらっしゃれば、大歓迎です。



では、また、次回。






脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 05:52│Comments(0)
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