2011年02月05日
つくりかた その十
最後に・・・って、初めにいきなり、最後・・・?
まあ、最後です。土台が付いたら、私の場合ですが、
おこてで形を整えます。大きいアイロンでは、ちょっとしんどいかも・・・
先の細い小型アイロンとかあれば・・・
これで、本体の出来上がりです。直径5cm。
これに、花芯をつけるだけでも、いいんですが、
今回は、オリジナルのプラスアルファ、します。だから、続きます。
ごめんなさい!最後じゃなかった
The Song of Wind (19)
翌日、まぶたの裏が眩しくなって、シシィは目覚めた。
昼近くらしい高い陽光が、窓から遠慮なしに差し込んで来る。
窓・・・?と、気づいて、シシィは飛び起きた。
自分は、二つに仕切った部屋の、入り口側のベッドにいて、
奥の窓側は、ソルダムが使っていたはずだった。
そこに、自分が寝ている・・・と言う事は・・・
シシィは、慌てて自分の着衣や、ベッドの様子を改めた。
どこにも、異常は無かった。
シシィは、ようやく夕べの事を、仔細に思い出した。
うなされたソルダムを起こし、寝付くまで、傍で歌を歌って、
そのまま歌い疲れて、ベッドにもたれてか、床に倒れこむかして、
眠ってしまったのを、朝、起き出したソルダムが、自分の
ベッドに入れて、部屋を出たのだろう。主な荷物は、
椅子の上に置いたままだ。
今に戻って来ると思うと、シシィは身支度を急いだ。
どのみち、今日はもう出発できない。無理すると、
また、次の宿場街に着く前に、日が暮れる。
しばらくして、戻ったソルダムは、いい換金所を
見つけたと言って、シシィを連れ出した。
換金所の鑑定士は、シシィの差し出した宝石を、一目見て言った。
「バルツァード産の紅玉ね。透明度も大きさもいい。
三百五十シーグル。どう?」
シシィは、やっぱりあの人、バルツァードの人やねんな、と、
納得した。金や宝石を産出する、北の山国。
旅の途中、地震を感じ、それが、バルツァードの大地震だと、
噂を聞いた。しかし、その時はまだ、長く会ってない父親に、
初めて自分から会いに行く緊張で、他の事が耳に入らなかったのだ。
シシィは、店の外で待っていたソルダムに、差額を返そうとした。
「いや、いい。金は充分にある。」
「そうかて、ほんまは、大変なんとちゃうん?」
ソルダムの、視線をそらした横顔に、苦悩の影が宿った。
「ほしたら、今日は、ちょっと贅沢せえへん?
一流のとこで、お昼食べたりして。」
シシィは、わざと明るく振舞った。
「ほんまの事いうと、ウチ、今、迷ってんねん。
家に帰ろか、このままパパを探そか。
よかったら、相談、乗ってくれへん?」
「どこから来たのだ?」
「コパロス。ずぅっと西の端の、トルトバイトって言う国の、
大っきい都。知ってる?行った事ある?」
「いや、知ってはいるが・・・」
相変わらずの重い口で、ソルダムは、何とかシシィに
返事をかえし、やや気が紛れた様だった。そのとき、
「暴れ牛だぁっ!!」
と、言う声と共に、わっと人の波が動いた。
かなり大きな黒牛が、鋭い角を振りたて、興奮しきって、
人も物も見境なく、突進して行く。角に掠っただけでも、
かなりの怪我は、免れそうにない。二人は遠巻きの、
人垣から、様子を見守るばかりだった。
そこへ、一人の若い男が飛び出してきた。
ついさっきまで、見世物の一座で、剣舞を舞っていた
男である。それが、見世物用でない、真剣を構えて、
「さあ来い!」と、牛を挑発するのだが、どう見ても、
見掛け倒しのポーズのようで、危なっかしい。
牛も、妙な相手に、一瞬動きを止めたが、また急に駆け出し、
男の服を角に引っ掛け、その体を、いとも軽々と振り回した。
「助けてくれぇっ!」
自分から飛び出して、何を、と、人々が笑う。
早く、誰かが牛を抑えなければならないのだが、
どうにも滑稽な顛末に、つい笑いがもれてしまうのだ。
それを少しも笑わずに、見ていたソルダムが、すっと、
音もなく動いた。驚いたシシィが止めかけたが、間に合わない。
信じ難い速さで、人垣から駆け出したソルダムは、
あっという間に、黒牛の前に立ち、手にした長剣で、
その首の、頚動脈を叩き切った。
牛は、どぅっと地響きを立てて倒れ、振り回されていた男は
投げ出されて、のびてしまった。ソルダムが近寄ると、
「痛ってぇ・・・」と、頭を押さえて、身動きした。
どうやら、無事な様である。
続く
・・・切れない・・・困って困って、とうとう、2回分くらい行っちゃった。
すみません。読んで下さってる方々も、お忙しいでしょうに、
こんな御伽噺に付き合って、時間の無駄だとお思いでしょうね。
5人目が登場しました。やっと主要人物が出揃ったわけです。
この、おっちょこちょい振りを、どういう場面に持って来るべきか、
本当に悩みました。ちょっと、ありきたりで、面白く無いかも知れません。
カッコ付けで、天然ボケで、でも優しくて、力持ち・・・
そういう人物です。単純です。名前は、次回に・・・
今日も、長々と、お付き合い頂き、ありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(2)
│ファンタジー
この記事へのコメント
こんにちは。
今日 花しょうぶ商店街でイベントがありました。
皆さんが一丸となって復興活動、頭が下がります。
オッサンは「黒い画家」さんと世界へ向って活動を始めました。
ブログでアップしますので、また覗いて下さい。
ありがとうございます
今日 花しょうぶ商店街でイベントがありました。
皆さんが一丸となって復興活動、頭が下がります。
オッサンは「黒い画家」さんと世界へ向って活動を始めました。
ブログでアップしますので、また覗いて下さい。
ありがとうございます
Posted by 櫻本龍人 at 2011年02月05日 19:34
to 櫻本さん
世界へ・・・滋賀から世界へ・・・
あの、小さな路地(失礼)から、世界へ道が通じているのですね。
感激です。ご活躍期待してます。がんばってください。
世界へ・・・滋賀から世界へ・・・
あの、小さな路地(失礼)から、世界へ道が通じているのですね。
感激です。ご活躍期待してます。がんばってください。
Posted by さあちゃん at 2011年02月06日 02:55