2010年12月03日
うさぎの背中
うさぎのお守り袋の、背中側です。
ちゃんとシッポもついてます。
ふさも、自分で作りました。
ちょっと、かわいい背中だと、自画自賛・・・
碧氷窟の双生児 (26)
あまりに、ひっそりとした、葬儀が終わると、
広からぬ家は、急に、がらんどうのように感じられた。
何日かが過ぎた。
やがて、ダクリー婆さんの言い置いたように、
いつもの年より、早く、強い北風が吹き始めた。
本格的な冬の前に、するべきことが、山のようにあった。
家畜小屋の囲いや、食料、燃料などの確保・・・
そして、緑のくぼ地にしか生えない、貴重な薬草の採取。
遥か南の土地にしか生えない、高価な何種類かの薬草が
なぜか、緑のくぼ地にだけ生える。だから、この場所は、
代々の薬使いの、秘密の場所だった。村人たちも、
ここのことは、知らないはずだ。
ジルとサフィールは、強風の合間を縫って、くぼ地に出かけた。
以前にも、何度か、寒さのひどい冬があり、
どの薬草を守るのかは、ダクリー婆さんに、
くどいほど教え込まれていた。
雪が降り始めた。サフィールは、立ち上がって、
降りしきる、雪の中に見え隠れする、ノーザンハイランドの
氷の斜面を見つめていた。その両頬に、涙がこぼれ落ちていた。
「サフィール?」
サフィールは斜面を指差した。
「あそこに、いるわ。ジルとあたしが・・・」
ジルには雪と氷しか見えなかった。
もちろん、サフィールにも、何も見えてはいない。
それでもサフィールは、斜面を見つめるのを、やめなかった。
かつての自分の姿を、見つけられれば、帰り道がわかる、
そう、思い込もうとしているのが、ジルには、胸苦しいほど、
伝わってくる。しかし、いくら見つめても、
だれも、現れるはずはなかった。短い冬の日が、傾いてゆく。
ジルが作業に戻ると、サフィールも、泣きながら、
土を掘った。普段、ここには積もらない雪が、
うっすらと、草々に積もり始めている。明日には
土が凍てつくだろう。
しんしんと、降り積む雪を払いもせず、ふたりは、
手元の見える限り、作業を続けた。
続く
今日のところは、下書きなしでした。
こんなシーン、考えてなかったので、自分で、
びっくりしてます。ふたりが、こんな気持ち、書いてって、
自主的に動き出したみたいです。
もちろん、ふたりがくぼ地に出かけることは、
ストーリーに、いれてありますが、
説明文にしようと思って、書き出したら・・・あらら・・・
次回、登場人物が、どっと増えます。
不思議と、自分は、書いてても、混乱しませんが、
読んで下さっている方々が混乱しないように、
書き分けられるかどうか・・・わからんかったら、
「わからん」って
言ってくださいね。今日も読んでくださって、
ありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:30│Comments(2)
│ファンタジー
この記事へのコメント
お〜
ファニーですね
ファニーですね
Posted by kenichi. at 2010年12月03日 10:37
ありがとうございます
ちりめん細工も、がんばって作りたいと思います。
ちりめん細工も、がんばって作りたいと思います。
Posted by さあちゃん at 2010年12月04日 03:16