2010年11月29日
きっかけの花
花飾りを作り始めた、きっかけが、このタイプの花でした。
七五三の晴れ着の上に着る、被布という、袖なしがあります。
胸に、組み紐や、房飾りを付けるのですが、
そこに、こういう花を、代わりにいっぱい付けると
結構かわいいし、なにより、他にはない
「自分だけ感」があるとかで、
去年から、急に作り出しました。
この花は、その後の、成人式を見越したんですが、
どなたのお気にも召さずに、残りました。
「売る」というのは、難しい行為です。
碧氷窟の双生児 (22)
「なんだって、鶏小屋の戸を開けっ放したんだい?」
ダクリー婆さんは、ふたりを問い詰めた。
「だってジルが・・・」
サフィールが、言い訳しようとした。が、婆さんは、
ごまかされない。
「小屋の掃除をしてたのは、サフィールだろ?
だったら、小屋から出るときゃ、戸を閉めなきゃ、
後がどうなるか、わかんなかったのかい?」
鶏とひよこは、婆さんの畑一面に逃げ出して
婆さんが蒔いたばかりの、冬野菜の種を、
せっせと、ほじくって、食べている。
三人は、午後いっぱい駆けずり回って
鶏とひよこを畑から回収した。大仕事だった。
それなのに、その晩、ふたりは、なかなか寝付けなかった。
自分たちが、どうやってここに来たか、
思い出そうと、一生懸命考えていたのだ。
サフィールは、どうしても、思い出せない一瞬があることに、
苛立ちを覚えていた。ジルと手をつないで、薄青いあの世界の、
草原を歩いていたことは、確かに覚えている。
だが、そこからが曖昧模糊として、わからない。
次の記憶は、突然氷窟の中でダクリー婆さんに、
出会う場面なのだ。
婆さんの話では、緑のくぼ地から見える、氷の斜面を、
ふたりが、歩いていたことになっているが、サフィールには、
婆さんに出会う前に、氷窟を出た覚えがない。
そもそも、氷窟どころか、ただの洞穴、いや、高い山も、
深い湖も、青い世界にはなかった気がする。
平らな野原、緩やかな起伏、浅い小川。それが全てだった。
だから婆さんに、氷窟から出ようと言われても、
何のことか、わからなかった。外に出て初めて、
自分たちが、どんなところにいたのか、気づいたのだ。
だがジルは、サフィールとは違う、記憶を持っていた。
ふたりは、確かに手をつないで、並んで歩いていた。
そして、高い木の周りを、ぐるりと半周回ったとき、
急に、霧が幕のように視界をさえぎった。
薄青い霧は、行けども行けども、濃くなるばかりで、
隣のサフィールの顔も、霧に包まれて、
遠のくかのようだった。ジルは、恐怖に駆られて、
へたりこんだ。サフィールもすぐそばに、
うずくまっている、気配があった。
そして、しだいに、霧が晴れていったとき、ふたりは、
氷窟の奥に、肩寄せ合って、座り込んでいたのだった。
続く
長くなりまして、すみません。m( _ _ ;)m
バミューダトライアングルの謎とか、こんな感じですよね。異次元の世界とか・・・
子供の頃、そういうものが、怖かったものですが、最近は、人並みな、
恐怖心をなくしてしまいまして、恐怖のなんていう、テレビ番組見ても、
平気で、丑三つ時に、一人でお風呂に入ってます。娘も平気ですね。
だめなのが、長男。夜中に電話かけてきて、「どうしたん?」って聞いたら、
論文の資料を研究室に忘れたので、大学に取りに来たところって言うんです。
真夜中の、大学の研究室。電話の声がビンビン響いてる。
探してる間、しばらく無駄話してたら、「お、あった!」って言ったから、
やれやれ、これで寝かしてもらえる、と思って、
「それで、何か出たか」
って、冗談言ってやったんです。そしたら、
「 やめろお~っ」って・・・
ちょうど、明かり消して、真っ暗な廊下に出たところだったとか。ごめんね。
怖いから、遠いのに電話かけたんだよね。やぶへびだったね。\(^。^;)
という、怖がり息子のお話でした。
今日も、お越しくださって、ありがとうございました。
七五三の晴れ着の上に着る、被布という、袖なしがあります。
胸に、組み紐や、房飾りを付けるのですが、
そこに、こういう花を、代わりにいっぱい付けると
結構かわいいし、なにより、他にはない
「自分だけ感」があるとかで、
去年から、急に作り出しました。
この花は、その後の、成人式を見越したんですが、
どなたのお気にも召さずに、残りました。
「売る」というのは、難しい行為です。
碧氷窟の双生児 (22)
「なんだって、鶏小屋の戸を開けっ放したんだい?」
ダクリー婆さんは、ふたりを問い詰めた。
「だってジルが・・・」
サフィールが、言い訳しようとした。が、婆さんは、
ごまかされない。
「小屋の掃除をしてたのは、サフィールだろ?
だったら、小屋から出るときゃ、戸を閉めなきゃ、
後がどうなるか、わかんなかったのかい?」
鶏とひよこは、婆さんの畑一面に逃げ出して
婆さんが蒔いたばかりの、冬野菜の種を、
せっせと、ほじくって、食べている。
三人は、午後いっぱい駆けずり回って
鶏とひよこを畑から回収した。大仕事だった。
それなのに、その晩、ふたりは、なかなか寝付けなかった。
自分たちが、どうやってここに来たか、
思い出そうと、一生懸命考えていたのだ。
サフィールは、どうしても、思い出せない一瞬があることに、
苛立ちを覚えていた。ジルと手をつないで、薄青いあの世界の、
草原を歩いていたことは、確かに覚えている。
だが、そこからが曖昧模糊として、わからない。
次の記憶は、突然氷窟の中でダクリー婆さんに、
出会う場面なのだ。
婆さんの話では、緑のくぼ地から見える、氷の斜面を、
ふたりが、歩いていたことになっているが、サフィールには、
婆さんに出会う前に、氷窟を出た覚えがない。
そもそも、氷窟どころか、ただの洞穴、いや、高い山も、
深い湖も、青い世界にはなかった気がする。
平らな野原、緩やかな起伏、浅い小川。それが全てだった。
だから婆さんに、氷窟から出ようと言われても、
何のことか、わからなかった。外に出て初めて、
自分たちが、どんなところにいたのか、気づいたのだ。
だがジルは、サフィールとは違う、記憶を持っていた。
ふたりは、確かに手をつないで、並んで歩いていた。
そして、高い木の周りを、ぐるりと半周回ったとき、
急に、霧が幕のように視界をさえぎった。
薄青い霧は、行けども行けども、濃くなるばかりで、
隣のサフィールの顔も、霧に包まれて、
遠のくかのようだった。ジルは、恐怖に駆られて、
へたりこんだ。サフィールもすぐそばに、
うずくまっている、気配があった。
そして、しだいに、霧が晴れていったとき、ふたりは、
氷窟の奥に、肩寄せ合って、座り込んでいたのだった。
続く
長くなりまして、すみません。m( _ _ ;)m
バミューダトライアングルの謎とか、こんな感じですよね。異次元の世界とか・・・
子供の頃、そういうものが、怖かったものですが、最近は、人並みな、
恐怖心をなくしてしまいまして、恐怖のなんていう、テレビ番組見ても、
平気で、丑三つ時に、一人でお風呂に入ってます。娘も平気ですね。
だめなのが、長男。夜中に電話かけてきて、「どうしたん?」って聞いたら、
論文の資料を研究室に忘れたので、大学に取りに来たところって言うんです。
真夜中の、大学の研究室。電話の声がビンビン響いてる。
探してる間、しばらく無駄話してたら、「お、あった!」って言ったから、
やれやれ、これで寝かしてもらえる、と思って、
「それで、何か出たか」
って、冗談言ってやったんです。そしたら、
「 やめろお~っ」って・・・
ちょうど、明かり消して、真っ暗な廊下に出たところだったとか。ごめんね。
怖いから、遠いのに電話かけたんだよね。やぶへびだったね。\(^。^;)
という、怖がり息子のお話でした。
今日も、お越しくださって、ありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
Posted by さあちゃん at 00:31│Comments(0)
│ファンタジー