2010年11月19日
人形たちの行方

お人形のいない、お人形遊び Ⅱ
お人形たちは、北海道と大阪へ旅立ちました。
ひとり残ったお人形は、親の思いと違う分野の
芸術を目指して、来春旅立つ予定。
そして、誰もいなくなるんです。
碧氷窟の双生児 (12)
サフィールは、しゃがみこみ、再び花を手に取った。
しっかり茎に爪を当てた。指の腹に茎の太さが、
はっきりと感じられた。しかし、力を入れた瞬間、
またしても、花はサフィールの手をすり抜けて、
地面の上で咲き続けた。
サフィールは、そこらじゅうの草や葉を、
引きむしって見た。が、一本の茎も、一枚の葉も、
サフィールの手には、残らない。
踏みしめる足の下に、地面はあるのに、
踏みにじったはずの、薄く、か弱げな花びらにも、
サフィールの足跡はつかない。
サフィールは恐怖を感じた。意味なく叫び、
やみくもに駆けた。体が前にのめり、
つま先が宙を掻いた。が、転ぶことはなかった。
体を支えるつもりの手は、地面に届かず、
足はそのまま宙を蹴り続け、全身が吹いていないはずの、
風にもてあそばれる様に、振り回される。
サフィールは、必死にもがいて、
自分を振り回す、なにものかから、逃れようとした。
「サフィール、サフィール、目を開けて!しっかりして!」
急に、振り回される感じは、揺さぶられる感じに
取って換わられた。ジルが両肩をつかんで、
サフィールを揺さぶっていたのだ。
続く
ちょっと、不毛な、詩にはまってまして、メランコリーです。
「僅かな光生まれても、嘆きは繰り返す
嘘のように消える真実・・・
運命(さだめ)は変えられず、・・・痛みは消えない・・・」
何の詩かお分かりになれば、次作の予告にもなってますが・・・

正解は出しません。


「碧氷窟・・・」は、まだ続きます。本当のところ、これで前半です。

次から中盤です。


お読みくださってる方、感謝いたしております。

がんばり

ありがとうございました。
脱・0円ファン宣言!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
ふしぎちゃん女子
あ・・・あ・・・あたしじゃないーーーっ!!!!!
大好きなのは、タロットカードの話
なんだかへんだな・・・
付け足し・・・Quarandolleってなんだ?
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Posted by さあちゃん at 00:30│Comments(0)
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