ぶるんねん文庫

　
　巾着袋の紐の先飾り　第二弾！

　花の袋なので、つぼみにすることがおおいです。



　　　　　　　海の底に咲く花の話　　　（３）


　　　　　

　その妖精は、広い海の、波立つ水面に、

そのまま足を下ろしてしまいました。

　とぷん、と小さな泡ぶくをたてて、

妖精は、あっという間に波間に沈んでしまいました。

海の神様が、あわてて雲の階段を押しやり、

続いて降りてくる、他の妖精たちが、

ちゃんと陸地に降りられるようにしましたが、

海に降りた妖精は、深く深く沈んで行き、

暗い海底に横たわって、しばらく、気を失っていました。

　やがて、目を覚ました妖精は、

自分の仕事を、思い出しました。

　しかし、そこは太陽の光の届かない、

真っ暗闇な世界でした。

　妖精は、自分が落ちて沈んだ感じだけは、

覚えていたので、上へ向かって浮かび上がって行きました。

　少しずつ、明るさが増してくると、

妖精は、美しい花を咲かせて、近くの岩に付けました。

でも、それはただの岩ではなくて、

海のそこに住む、岩に似た生き物でした。

　まだ十分に光の届かない海底には、

花を付けられるような、草木がなかったのです。

　それでも妖精は、神様に命じられた仕事を

一生懸命にこなそうとして、手当たり次第に、

美しい花々を次々に咲かせて行きました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く



　もちろん　底もこだわってます！

　和裁の残り布をもらって作ることが多いので、

　下から見ると、かなり地味です。

　でも、生地の品質は相当いいです。

　染めとか、織りとか、いいもの、いただいてます。

　写真が下手なんだ・・・ごめんなさい

　あくまで、ファンタジー主体ですので、

　本文を読んでいただきたいです。

　次回、完結させます。お読みくださって、

　ありがとうございました。