2016年03月26日

つまらない愚痴ですが・・・part 2



またまた、つまらない愚痴を一つ。

春休みが始まって、朝から子供達が来るようになった。

お昼ご飯は、家から持参か、教室契約の仕出し屋の弁当か。

仕出し弁当は、事前注文制である。

弁当持参のはずの子が、持ってこなかったとしても、

突然、用意してやることはできない。

あわてて、親に連絡を取る事になるのだが、

この度は、連絡がつかない事態が起こった。

聞けば、前夜から親の機嫌が悪く、迎えの車が付くや否や、

追い出すように、家を出されたと言う。

この子は、知的レベルは低くないので、

昼食を持たされていない事を、職員に自分から訴えてきた。

だが、親と連絡がつかない以上、教室側にできる事はない。

もしあるとすれば、保護責任者の不保護として、

児童相談所通告だけである。

子供に食事を与えない事が、判明した場合、

こういう措置になってしまうのだ。

ご近所ならば、おむすびの一つも提供して、

その場限りの話で終わるだろうが、行政が関わってくると、

現場の善意だけでは、話が済まない。

たかが小学生のお昼ごはん。でも、一度善意を見せると、

際限なく甘えてくる親が、後ろについてると分かっている為に、

この子に、善意で食を提供できないと言うのだ。

お腹を空かせている子供が、目の前にいる。

提供できる食べ物もある。でも、与えられない。

一度、こちらが善意で与えたら最後、この子は、

親に、食事を与えて貰えなくなる可能性がある。

だからといって、今、目の前で飢えを訴える子を、

どうするのか。

個人的意見を、無責任に吐いて良いなら、

こんな親からは、さっさと子供を引き離し、

設備のよい施設に子供を収容するべきだろうと思う。

そして、要支援児の子育てのために、親に支給されている、

様々な補助を、全部打ち切ってしまうべきだろう。

その方が、この子の為には、よい措置ではないかと思うのだ。

でも、できない。そこまで踏み込めない。

この子が、帰宅して、親に、

「お弁当を持たせて貰えなかったから、

 お腹がすいて困った。」と、必死に訴える事で、

親が、しぶしぶ弁当を用意するようになるのを、待つしかない。

なにも、手作りの、凝った弁当である必要はない。

毎日ではないのだ。長休みの間だけである。

袋パンでも冷や飯のお結びでも、何でもいい。

それを、小学生の子供に、自分で訴えさせるしかない。

痩せて、年齢より小さい子の、細い指を見ると、

こんな事は、今初めてではないのだろうと思う。

そんな程度の意識レベルしかない親が、

無責任に、どんどん子供を産んで、育てきれずに、

要支援児にしてしまう事が、起こっている。

(この子の程度なら、昔なら、普通学級に入れてるだろう)

家で、勉強のフォローもせず、それどころか、

学校に、筆箱をカラで持たせる、と言う低意識。

なまじ可愛い筆箱だけに、鉛筆1本入ってない状態に、

唖然とする。

聞けば、鉛筆削り器すら、家にはないと言う。

(この子のウチだけではない。数件確認した)

この子がもし、世話のいい親のウチに生まれておれば、

多少勉強が苦手でも、普通の子だろうにと思うと、

不憫でならない。

子育て支援も、保育所増やせ問題も、重要な問題だ。

だが、子育て能力のない家庭に、無責任に、

子供を増やす話ばかりしてもらうと、困る。

保育士不足問題は、要支援児の増加問題も関わっている。

マンツーマンで付き添わなくてはならない、

要支援児が増えてきているのだ。

乱暴な言動、多動、極端な甘え、身勝手なふるまいなど、

発達障害として、一括りにされているが、

家庭での指導力の低下も、絶対に関わってる。

親だけが悪いのではないが、親のかかわり方が悪い場合も、

やっぱりあるのだ。

子供達の個人差は激しい。

出来の良い子は、多少、家庭環境がよくなくとも、

自力で頑張れるのだろうが、

多少、性格に偏りがある子が、育児能力のない親の元に、

生まれてしまったら、どうする事も出来ない。

連鎖するのは、「憎しみ」と「貧困」だけではない。

発達障害の連鎖が起こってしまうのだ。

どんなに、出来の良い生まれつきを持った子だって、

「他人の善意には、とことん甘えて、自分は極力努力せず
 
 下さるものをすべて頂いて、テキトーに生きて行く。」


などと言う、とんでもない考えの大人に育てられたら、

普通には育たないだろう。

人の心には、甘えと怠けが住んでいる。

でも、それを武器に振りかざして、自分の子供を盾にして、

楽して生きようとする親も、確かに存在する。

そして、行政は、必死で頑張る親を、見捨てる手段として、

こういう親を盾に使うのだ。

行政から、貰う事ばかりを考える輩が多くて、

真面目な方に手が回りません、と。

もう、どうどうめぐり、いたちごっこ、

いや、そんなきれいごとではない、

無力な子供を質に取った、泥沼劇である。

この泥沼掃除を引き受けさせられているのが、

児童相談所、ただ一か所。これでは手が回らなくなる訳だ。

できれば、妊活・子育て省として、独立省が欲しいくらいである。

厚労省は、学校と勉強の問題だから、文科省に押し付けるだろうし、

文科省は、子育て・福祉問題だとして、厚労省に押し付けるだろうし。

でも、どちらの省にしても、様々な公衆衛生や医療問題と、

重力波や素粒子の研究と、学校に鉛筆を持たさない家庭の問題を、

同じ省で管轄するのは、無理だと思う。

要支援児学童たちは、両省の狭間に陥ってしまっている。

子どもの福祉は、つくづく、難しい。


同じカテゴリー(ツッコミ)の記事画像
なんだか、変わった卒園式・・・
beモニターアンケート採用報告!!!!!
抽象画家八人展・おしらせ
イラストを習ってる理由
本当に、人手不足で・・・
大滝神社から犬上川
同じカテゴリー(ツッコミ)の記事
 ちょっと、しんどい事になっちゃった❗ (2023-06-11 00:55)
 なんだか、変わった卒園式・・・ (2018-03-25 23:46)
 beモニターアンケート採用報告!!!!! (2017-03-12 02:08)
 抽象画家八人展・おしらせ (2015-11-04 13:23)
 イラストを習ってる理由 (2015-07-03 22:35)
 本当に、人手不足で・・・ (2015-05-27 00:42)

Posted by さあちゃん at 00:23│Comments(0)ツッコミ保育
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。