2015年05月31日

保育実践を語る会「土曜の会」

保育実践を語る会「土曜の会」

 保育実践を語る会「土曜の会」に行って来ました。

 行く度に、どんどん盛況になって行く・・・

 それは、結構なんだけど、10人くらいで、細々やってたのが、噓のようで・・・

 ただ、今日のお話しとは全然別で、

 ・・・さあが、なぜ、保育士になったのか。

 ホントの所を、まだ、きちんと書き留めてないと思う。

 理由を挙げれば、枚挙に暇間がないけど。

 おおもとのおおもとは、まるね娘の発達に、問題があると言われた事かなiconN05

 判明したのは、中学3年の時。

 まあ、小学校時代から、勉強には苦労してた子だったから、

 親の役目だと思って、さあもメチャクチャに勉強しましたよ。

 ADHDとかLDとか自閉症、発達心理学、精神分析、精神衛生・・・

 さあは専門家じゃないから、専門書や論文読んだって、解んない。

 新書で、結構たくさん出てた。学習困難、注意力欠損、じっとできない子。

 北杜夫のファンだったから、鬱病については、知ってたし、

 「教育心理学」なんて言う科目を、やった事もあったから、

 ずぶのド素人よりは、ちょっとましな滑り出しで、

 まるねこに当てはまる症状を、さあは必死で探し、解った事は・・・

 こどもって、百人百色、千人千色。

 どれかにピタリと当て嵌まる事なんて無いiconN04

 たしかに、まるねこは、学校の勉強は苦手だ。

 数学的なひらめきに、著しく欠ける。

 たとえば、65÷7だったら、7×9=63だから、65-63=2・・・で、

 答えは、9あまり2。でも、九九ができても、まるねこは、これができない。

 推測して、仮の答えを立てる事が、できない。

 でも、記憶力は普通。具体的な図柄の記憶力は、普通以上。

 逆に、抽象的な図柄の方が、記憶できない。回転、裏返しの図形も駄目。

 「b」と「d」が、どっち向きだか解んない、ってヤツ。

 でも、割り算なんか、今は、電卓があるし、日本で住んでる以上、

 bとdなんか、間違ったら、いかんのか?くらいに居直ってみたら、

 まるねこに残ったのは、絵の才能だった。人より秀で、抜きん出てるものがある。

 何も恐れる必要はない・・・さあが命ある限り、まるねこの行く手の、

 割り算とアルファベットは、さあが引き受けよう・・・と、決心して

 毒食らわば皿までも・・・の勢いで、成安造形大へ、まるねこを放り込んだ。

 ただ、ひとつ気に掛かったのは、高校で言われた事。

 「娘さん(まるねこ)のような生徒は、割と多いんです。

  授業の受け答えは普通なのに、テストの点が伸びないとか、

  特定の教科のみが不得意で、退学したいと言い出したり。

  娘さんの療育を通して、学校としては、そう言う子達も、

  卒業へ導きたいんです。」

 この言葉は、ずーーっと、さあの心に引っかかり続けている。


 2011・3・11東日本大震災が起こった。

 日本中の人が、皆、自分を省みたんじゃないだろうか。

 さあも、自分のこれからを見直した。50歳直前。

 ・・・上手く生きて、後30年、より良く生きるために、何をするか・・・

 何をするにも、先立つものがなかったから、とりあえず、パートに出た。

 多少蓄えを作りながら、考えようとした。

 ところが、パートに行った先には、悪魔がいたわけで。

 悪魔だから、自分の事を悪いヤツだとは、思ってないわけで、

 いびりの標的に、相談を仕掛けてくる時があった。

 6歳の子どもが、就学に当たって、発達相談所へ行くよう言われたと。

 「普通に育ってると、思うんだけどね。字も覚えてるし、

  簡単な計算もできるし。友達とも遊ぶし。

  行かなきゃならないかなぁ・・・」

 さあからすれば、まともに取り合う義理は、ないのだが、

 6歳の娘さんに罪は無い。 

 まるねこだって、低学年では、学習支援がいるような事はなかった。

 割り算の筆算と、分数で引っ掛かったのが最初だった。

 早くに見つかって、適切な指導を受けられるなら、それに越したる事はない・・・

 ・・・そんな話を、2回くらいしたと思う。

 「行った方が、いいって事か。行ってみるかなぁ」

 「そう言う子は、割と多いんです。」高校の先生の声が、重なった。


 パートリーダーは、男勝りな人で、シングルマザーで、

 メチャクチャしっかり者だった。が、小売店勤めの宿命とは言え、

 当時4歳の子供さんを、保育園の無い土日に、どうするかについては、

 実家の親御さんの応援を、頼まない訳には、いかなかった。

 学校へ上がってからは、学童保育と仕事の両立に、四苦八苦。

 公立小学校の学童保育は、時間も内容も、限りが多すぎるようだった。

 ・・・土日の学童保育って、私設でできないのかな・・・

 できなくは無いのだが、経済的に、やっていけない。

 平日も土日もやってて、10人くらいの規模で、おやつも出して、

 宿題も見てやって、ピアノ弾きたい子には、教えてやってもいい・・・

 そうだ、週一で、まるねこに、お絵描き教室させるか・・・

 で、「放課後児童支援員」っていう資格が必要で、

 どうしたらなれるって・・・初っ端に出てくるのが、

 「保育士資格を持ってる人」
 
 保育士って何するものぞと、逆に調べると、これが中々色々できる人。

 普通の学童保育って、小学校以上児だけど、

 さあは、幼児も引き受けたいと思ってる。

 ・・・保育士、取ればいいじゃん・・・

 調べた所、短大か専門学校へ入る必要がありそうだった。

 ・・・お金、貯めよう・・・

 その時のさあの頭に、通信教育なんて、欠片も思い浮かんでは、いなかった。


 まるねこは美術系だから、学校の勉強以外に、画材費が掛かる。

 さあの収入は、微々たるモノで、湯水のように画材に費やされると、

 とてもとても、蓄財と言うほども貯まらない。

 加えて、定年を控えて、オヤジの収入は、どんどん減るばかり。

 そして、このオヤジ、全然自分の健康を省みず、嗜好品にかけるお金も、

 節約する気、全然なしiconN04iconN04

 iconN04医者代薬代酒代煙草代iconN04こんな無駄って、あるだろうかiconN04iconN04

 さあは、貯めたいお金を削るしかなかった。

 ・・・私立の短大へ入りなおすなんて、無理だ・・・

 その頃、やたらとTVCMで、通信講座の宣伝をやっていた。

 あんまり勉強の得意でないタレントが、なにやらの資格を取ったとか。

 取れる資格の中に、「保育士」があった。

 ・・・駄目でもともと。取れたら僥倖・・・

 思い切って申し込んだ。数日後、大箱一杯の教材が届いた。

 「なんじゃ、こりゃiconN06

 オヤジは目を剥いた。

 「保育士になるねん。」

 保育士の仕事については、寺子屋さんで、それまでに2度、

 西川先生のお話を聞いていた。

 学童保育で、土日に幼児も引き受けるなら、保育園での実践経験が、

 必要になりそうだった。それに、子ども達の生活の流れ、

 共働きやシングル親家庭の、実情も何も解らずに、いきなり学童施設を、

 開所できるわけがない。

 保育士になるpoint_8保育士として働くpoint_8経験を積む。同時に資金を貯める

 point_8場所を探す、または自宅を改装するpoint_8私設学童保育所開設iconN04

 これが、さあの考えた、さあの死ぬまでにやり収めたい事。

 一人じゃ出来ないから、若い人を雇って、後事を頼んで逝く。

 世襲する気なんかないよ。NPO法人とかに、しなきゃならない筈だし。

 ・・・もし、まるねこや、次男の彼女さんがやりたいと思うなら、

 頼むかも知れないけどね。まるねこの旦那さんとかでも・・・(まだいない)

 これが、ホントにさあが保育士を志した理由。

 いままで、突っ込んで聞かれるたび、うじゃうじゃ言ってたけど、

 これが、本音。真実。

 まるねこのような子を拾い上げ、適切な指導を受けられるよう橋渡しをし、

 日常的に、他の子と溶け込めるよう、だめなら孤立しないよう寄り添い、

 シングル親家庭の子の、学習支援をし、お店勤めのお家の子の、

 土日の支援をする。中学高校へ行っても、いつでも頼れるよう、

 間口の広い所にしたい。それが、夢。

 どこまでやれるかなぁ・・・できないかも知れない。

 でも、こうやって書いておけば、誰かが読む。

 読んだ人が、何か、思いつくかも知れない。

 だから、書いた。きっと、気持ちがぐらつく時、自分で読み直すだろうし。

 そのためになれば、それでもよし。

 では、また次回。今日もお越し下さって、ありがとうございました。


 


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Posted by さあちゃん at 03:20│Comments(2)保育
この記事へのコメント
さあちゃん こんばんは、

保育士を目指したホントの理由を知りました。ガッテン、ガッテン
です。そして、まるねこちゃんに対する並々ならない「親バカ」も
合点、合点です。これからはもっともっと、遠慮なく親バカを発揮
してください(笑)
そして 将来への志の芽が実るといいよね。期待しています、、
Posted by 風 at 2015年06月06日 21:20
Dear 風さん
 えらそうに書きましたが、ちょっと、心萎えています。
色々小さい事が、うまくいかなくて。給食のお汁かけ御飯問題とか(笑)
家でやってるんだろうな・・・子育てと保育って、全然違う。
子育ては楽しみがあったけど、保育はつらい。子ども達の将来が、見えない。
細い崖っぷちの一本道を歩ませられてる子ども達の姿は、あまりに痛々しい。
このままじゃ、行き着く先は、決して広い選択肢なんかないわけで。
 保育って、これでいいのか、疑問ばかりわいて来ます。 
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2015年06月07日 10:07
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