2014年08月24日

地学と天変地異

地学と天変地異

 今の高校、地学を教えてないらしい。

 この間、物凄い夕立の中を、ずぶぬれでアルバイトの高校生が

パート先のスーパーに来た。傘も無く、駅から10分ばかり

歩いて来たらしい。服はドボドボ。靴下もびしょびしょ。

 とても、仕事に就けない。とにかくタオルで髪を拭き、

Tシャツの裾を絞り・・・

 でも、その時点で、西の空に薄日が差し始めていた。

 私は、パートに行く前に、レーダーアメダスで、雨雲の動きを見てた。

5時間後、雨雲が湖東地区に掛かる所まで見た。

パート終わり頃に激しい夕立。でも、雨雲は、細い帯状だった。

割とすぐ止むらしい、と、分かっていた。

 なのに、高校生は大雨を衝いて、歩いて来た。

大雨で少し遅れると、連絡1本入れて、10~20分、

駅で雨宿りしていればよかったのに…

 今、スマホで、レーダーアメダスを見られるらしい。

「ケータイとかで、天気予報、見ないの?」

他のバイト高校生達も来てたから、訊いて見た。

 「明日の天気くらいかなぁ?」

 「天気図とか、アメダス予測とかは?」

 「前線とか、気圧とか、見ても分からんし…」

若い子達が、顔を見合わせて、頷き合った。

 「学校で習わない?」

 「習わなかった。」

高3の子が、はっきり言った。

彼女は就活もしている。学校の勉強が遠退きつつあるらしい。

 「じゃあ、もしかして、緊急地震速報の仕組みとか、

  分かってないとか…?」

 「分かんない」

高1の子が、電光石火に答えた。私は頭を抱えた。

 とりあえず、天気が西から変化する事と、地震の、

S波とP波の説明を、手短に話した。バイトちゃん達は、

割と大人しく、ババァがまくしたてるのを聞いてくれた。

 私は、理科が好きな方だったが、苦手な人でも、

同世代なら、大抵、こんな基礎知識はあるものだ。

だが、この子達の親世代は、私より年下だ。

 すでに、親達も、基礎知識を失っているのだろう。

 温暖化に伴う異常気象の増加、地球規模の地殻変動の、

活動期にあたっているらしい事を考えると、中学、高校における、

「地学」の必修化を、考えるべきではないか。

地震波の計算、天気図の制作、天体観測の基礎、

海流と気流の関係。生命の進化と宇宙の関係。

現代の生活に密着した内容が、如何に多いことか。

 西から来るのは、天気の変化だけではない。

 伝染病も西から来る。空気感染する水疱瘡などは、

ある日突然、突発的に流行するのではなく、

西のほうから、広がってくるらしい。

 次男が水疱瘡にかかった時、医師が言った。

 「この地域、今、流行ってないのにね。

  この子、どこか、西の方へ行った?」

私の第3子出産の為、尼崎に一ヶ月間、預けていた旨を話した。

発病は、帰宅後2日目だった。

 「やっぱりね。突然一人だけって、ないんだ。

  西の方から、広がって来るモンだから。」

これも、気流と関係しての事ならば、理解しやすい。

 地学は、大事な学問だ。生物も物理も化学も大事だけど、

それらを総合して、日常と密接に関わる。

この大事な科目を、学習させなくなった事と、

人々が、天変地異に鈍感になっている事とは、

無関係ではあるまい。地学は大事なのだ。

 皆さん!地学を学ぼう。


 何も、気象予報士ほどの知識までは、なくてもいい。

昔の高校で、週3時間1年間習ったほどの内容でいいから、勉強しよう。

 それが、災害から身を守る力に、プラスになるかも知れないからiconN04iconN04


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木星金星大接近!!
またまた載っちゃいました!!!!!
合掌
ちょっと元気が出たかな・・・?
捨てる神あれば拾う神あり
合格しましたっ!!!!!
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 木星金星大接近!! (2023-03-04 21:58)
 すみません・・・愚痴ばかりで・・・ (2018-12-23 22:43)
 迷惑コメント・・・何なのだろう・・・ (2017-10-12 00:00)
 またまた載っちゃいました!!!!! (2017-06-18 01:29)
 納骨はしたけれど・・・ (2017-05-27 20:56)
 合掌 (2017-05-03 12:44)

Posted by さあちゃん at 23:22│Comments(4)無題
この記事へのコメント
ども・・・
そうですよね
せめて天気図くらいは理解しないと・・・
今回の大雨も天気図や地形を近いすればどこに大雨になるか
わかりますもんね
まあ、写真を撮るのに天気図の理解は必須ですが・・・
Posted by すし屋のおやじすし屋のおやじ at 2014年08月25日 06:11
Dear おやじさん
 ずぶぬれ少女は、米原から来たそうで、
「米原は晴れてた。降りそうじゃなかった。」って、言うんです。
それで、「米原はここより東だから、今から降るわよ。」って、いう話をしまして・・・
 ただ、天気図で雨の予測はついても、よもや、避難所指定の学校の前の道が、
水没しているとは、思いませんでしたね。
 念のため、替えの靴下を持ってて、正解でした。
自転車でも膝下20センチは、水に浸かりましたから。
Posted by さあ at 2014年08月25日 10:34
さあちゃん、

すごいねー! 何でも来いじゃん(笑)文明のど真ん中に生きる者には、分業化がすすみ「生き抜く」と云う学問が疎かにされますからね(>_<)、これだけ天候気象が異常(異常が普通)になれば、言われる天文や地学はサバイバルに欠かせないですね。古しえの中国の優れた軍師の作戦は、常に気象を下にして考えられましたから!
狸は、ただ膚に感じるだけで知識、ゼロですが(笑)
Posted by 風 at 2014年08月27日 21:57
Dear 風さん
 唯の理科好き女です。得意と言えないのが、悲しいですが。
秀吉の高松城水攻めも、信長の桶狭間も、天気の予測あってこそだし、
「風の歌」に書いたように、気象をコントロールする魔術があればと、本気で思うこの頃です。
 血液型の遺伝より、天気図の読み方を、きっちり授業でやって欲しいですね。
それと、正しい放射線の知識。どうも、何かの毒ガスみたいに思ってる人が多いいようです。
Posted by さあちゃんさあちゃん at 2014年08月28日 01:33
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