2014年08月22日

広島・・・


 中学2年の春、大阪市内から、広島へ引っ越した。

 1975年から79年・・・40年近く前の事である。

 住所は、広島市だったが、原爆の被害などで知られる、

 旧市内ではなく、新たに編入された地域だった。

 つまり、「イナカ」。

 まわりは、田畑。しかし、ポツポツと、アパートや小さな借家が、

 建ち始めては、いた。

 目の前に、安芸大橋。初め、これが読めなくて困った。

 「あきおおはし」・・・「安芸」を、「あき」と読む事を、初めて知った。

 ここまで書けば、広島に土地勘のある方は、お分かりかと思う。

 そう・・・この間の大土石流のあった、「安佐南区」・・・

 私の住んでいた土地である。

 ただ、当時は、まだ「区」は無かった。

 私のいた所は、「祇園町 東原」

 今回の被害地からは、かなり離れている。

 当時、ここより北は、僅かに新興住宅地の開発が始まりかかった、

 とんでもない、山間部でしかなかった。

 町と言えるのは、川を渡った「西原」と、その周辺。

 JR(当時、国鉄)可部線の西の方は、ただの山だった。

 最近、Googleで、昔、住んだ土地を探した時、

 余りの変わりように驚いた。

 弟が度々遊びに行き、迷子になって、大騒ぎを引き起こした、

 近くの山が、すっかりなくなっていた。

 畦道に、アスファルトを敷いただけの、仮拵えの道は、

 しっかりした幹線道路になっていた。

 急激に開発が進んだ事は、明白だった。

 山際に張り付くように、町が延びて行ってる・・・

 ・・・凄い事になってるな・・・

 危惧を感じたわけではない。

 滋賀県だって、似たようなものだからだ。

 この近所だって、田畑はどんどん減ってきている。

 次々と、宅地へと変貌している。

 だが、市行政の中心は、彦根駅前に集中し、新たな宅地の状態を、

 きちんと把握できているかどうか、少々危ない気がする。

 安佐南区も、そうだったのではないか?

 彦根は、琵琶湖に沿って、平野部の多い、長細い形をしている。

 昔から東海道が通り、街道の宿場ごとに、今も行政の小拠点はある。

 が、広島は、無人の山へ向かって、急激に街を広げた。

 区役所の位置を見ればわかる。

 私がいた頃の、古い町の中心部に、安佐南区役所はある。

 すぐ南は、もう旧市内である。

 区民の耳目は、南ばかりを向いていたことだろう。

 北部の新たな宅地が、天変地異に対して大変脆弱だと、

 分かってはいても、行政は、なおざりだったのではないだろうか。

 ・・・まぁまぁ、そのうちにね・・・そんなことを言ってる間に、

 天変地異・・・そう、まさに、天が変わり、地が異なる事が起こってしまった。

 たった4年しか住まなかった。今や、音信ある人はいない。

 だが、当時の同級生の中には、人口増加に押されて、

 山沿いの開発地に、住まいを求めて、

 「故郷の近く」の「新天地」に暮らしている者も、いるに違いない。

 女の友達は、結婚して姓が変わっているだろうから、

 報道ではわからない。気がかりである。

 祈るしか出来ないとは、この事だ。少々の寄付くらいならできるが。

 我が家の周りは、幸い、崖は無い。川も琵琶湖も遠い。

 少し高台だから、浸水も余り無いだろう。

 竜巻は、来るかも知れない。以前台風で、瓦が飛んできた。

 幸い、小窓の格子に当たったので、実害はなかった。

 だが、地盤がえぐれるほどの大地震が、来るかも知れない。

 災害列島、ニッポン。

 温暖化による気候変動と、地球規模の地殻の変動期で、

 明日の事はわからない。心構えをするくらいしか、できないが、

 しないより、ましだろう。気をつけよう。

 慎重に暮らす。それしかない、と、自分に言い聞かせて。


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木星金星大接近!!
またまた載っちゃいました!!!!!
合掌
ちょっと元気が出たかな・・・?
捨てる神あれば拾う神あり
合格しましたっ!!!!!
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 木星金星大接近!! (2023-03-04 21:58)
 すみません・・・愚痴ばかりで・・・ (2018-12-23 22:43)
 迷惑コメント・・・何なのだろう・・・ (2017-10-12 00:00)
 またまた載っちゃいました!!!!! (2017-06-18 01:29)
 納骨はしたけれど・・・ (2017-05-27 20:56)
 合掌 (2017-05-03 12:44)

Posted by さあちゃん at 09:54│Comments(0)無題
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