ぶるんねん文庫

　　　　　　　　　

　どう、ってことないですな。

　チューリップです。豊公園の。

　どっちかっていうと、下の写真の方に、

　言いたい事あり。

　すずめです。

　すずめが４羽並んでる・・・

　金属の。

　こういう、ちょっとしたものが、

　割と、好きです。



　もちろん、本物のすずめも、

　いましたよ。

　もう少し、湖岸に近い所へ

　行きたかったけど、

　ゲートボールやってたんだ。

　お天気良かったもんね。

　　　　　　　　


　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（３３６）

　暫く、大いに笑い続けた後、矢庭に笑いを収めたソルダムは、

突然、虚空に向かって叫んだ。

　「黒い霧よ！もう、たくさんだ！

　　こんな茶番は、やめるがよい！

　　ここは、いわば、夢の中のようなもの。

　　黒い霧と我等との、関わった化け物共が、

　　行き当たりばったりに、現れているに過ぎぬ。

　　我等が、本当にいる所を示せ。

　　星空も、この闇も、実物ではあるまい。

　　先ほどの、ジルコニアスの記憶のように、あたかも、

　　実際のような、夢を見させているに違いない！

　　どうだ！！」

　闇の空間が、震えた。震えは声と化した。

　「・・・ジルコニアス・・・ジルの記憶だと？・・・」

　「そうだ！！あの白い、不思議な形の椅子のある部屋、

　　あの部屋を再び訪れた。が、それは、実際ではなく、

　　ジルコニアスの記憶を、私が、垣間見ているだけだと言う。

　　黒い霧よ！貴様が、人の心を操れる事は、知っている。

　　今も、ここにいる大勢の心を操って、ありもしない物を、

　　見せているのだろう！

　　心に思う、恐ろしい者共の、記憶を引き出して！！」

　「ジルの・・・記憶・・・お前が・・・どうやって・・・」

　闇の震えは、激しくなってゆく。トルトバイト兵の中には、

正気に戻る者も現れた。状況を把握できずに、狂乱し、

喚き散らす声が、あちこちに響いた。

　魔術師達は徐々に集り、自分達の周囲を、銀色の光で覆った。

　アルフィーニが、ドラゴンの目を血走らせて、牙を噛み鳴らした。

　セヴィリスは、纏わり付く水妖魔王を、振り解こうとしていたが、

異変に気付き、熱球の一撃で、撃退してしまった。

　「ソルダム！今のは、本当か？

　　ここは、実体ではなく、夢のような物だと・・・」

　セヴィリスが、近寄りつつ尋ねたが、ソルダムは、それを手で制した。

　セヴィリスも、ドラゴンも、耳をすませた。

　シシィの歌声が、高く低く、旋律を奏でる。

　歌は、バルツァードの民謡のようだが、もう、民謡も詠唱も越え、

「シシィの歌」になってしまっている。

　ソルダムが叫んだ。

　「シシィ！どこにいるんだ！！」

　闇が、また震えた。それは、酷く苛立っているように、感じられた。

　「ソルダム！」

　応えたのは、ユリシアだった。

　闇に、白い姿が浮かび上がった。

　「いけない、ソルダム！これ以上、ジルを刺激しては！

　　確かに、ここは、人の心を顕現する場所！

　　でも、この黒い霧の外は、宇宙空間！

　　人間は、生身ではいられない所なの！

　　ジルが怒って、あなた達を放り出したら、

　　全員、即座に死んでしまう！」

　「黙れ！歌を止めろ！

　　止めるんだ！サフィール！！」

　　　　　　　　　　　　　　　　続く

　さあ、どういうことなんでしょうね

　シシィの事を、闇の声は、「サフィール」と呼びましたね。

　ずうぅっと前の回で、ケルビンが、「シシィの生まれる、少し前に、アナトスを訪ねた。」と、

　言ってますが、何か、関連があるのかな

　このころ既に、アナトスは、エリオルムの「悪夢の時代」に、けりをつけ、

　ヘリアンタ郊外の、「心ある石」の所に、通ってる筈です。

　と言う事は・・・シシィ・・・歌姫の誕生秘話は

　マヤリスの本当の正体はジルコニアスの正体は

　と、言うより、クァランドール世界と、聖九神及び九峯聖堂の謎は

　それと、エリオルム、サフィールの関わりは

　これの解説に、ノート１冊、潰してます。どこまで使うかな

　さあ、楽しくなってきた。「ＳＦ・風の歌」の開幕です。理科人間さあちゃんの、本領発揮

　では、また次回。今日もお越し下さって、ありがとうございました。