2013年04月21日

まるねこちゃんの絵だよ~~~ん!!!

まるねこちゃんの絵だよ~~~ん!!!まるねこちゃんの絵だよ~~~ん!!!
 
 久々に、娘の会心作・・・?・・・左の方です。「風の神」だそうな。名前は、「ハスター」

 右は、「黄衣の王」・・・下手だな・・・人物が、書き割みたいだ。影の線も、死んでる。

 あかんやろ。どうも、急かされて複数描くと、こうなるらしい。職人には、なれんタイプだな。

 そう、クトゥルフ神話・・・創作神話です。むしろ、ファンタジーに近い。

 もっとも、日本人の『ファンタジー』の概念が、どっちかというと、「アリス」とか、「オズ」とかの、

 方向なので、それで行くと、『怪奇ファンタジー』と言うべきかも知れません。

 あんまり、非ヒューマノイド、オンパレードの小説って・・・

 そりゃ、作家の技量の見せ所かも知れんが、どうも・・・ねぇ・・・



    The Song of Wind (332)

 「前に、ここに来たのであろう。

  彼らが、そう言っていた。」

 「彼ら?」

 「彼ら・・・彼らとしか、言い表せぬ。

  彼等を表す単語を、我は持たぬ。」

 ・・・あの、透き通った奴等の事か・・・

 ソルダムは思い起こした。

 彼らは、ソルダムをジルと呼んだ。

 ジルではないと、激しく反論すると、突然、星空の真っ只中へ

放り出され、六神官の導きで、九峯聖堂の地下へと、

辿り着いたのだった。

 夢と現実の狭間にいたのか、異世界を彷徨ったのか。

 だが、初代王の若い姿が、ここにあると言う事は、

異世界にしても、現実とは思えない。

 「夢ではないというに。」

 ジルコニアスは、やや苛立った声を出した。

 「ここは、彼らの想念の力によって形成された、いわば、

  仮の世界なのだ。・・・通常の方法では、辿り着けぬ。

  肉体を、亜空間に置き、意識のみで到達する。

  大抵は、己の意識の通路を、彷徨い続けるだけで、

  ここまで辿り着けぬが・・・」

 ソルダムは、あっ、と、声を上げた。

 ・・・灰色の石の迷路・・・

 「人によって、印象が違うのだな・・・

  私の時は、ひたすら降りて行く、長い階段だった。」

 ジルコニアスは、ソルダムの心を、読めるようであった。

 声に出していない考えを、先取りしている。

 「彼らは、無重力の宇宙空間で、意識の正常を保持できない

  私の為に、この船を作り、高次元粒子状生命体を、

  駆逐するよう命じた。

  あれは、時空円錐を越え、かれらの『存在』を、

  脅かすのだそうだ。当初、私は、言われるがままに、

  この船を操り、彼等を、焼き滅ぼす事に、専念した。

  だが、そのうちに疑念が生じた。

  粒子生命体とは、何なのか。

  なぜ、あれを、滅ぼさねばならないのか。

  彼らは、エリオルムの地下に、回答があると言い、

  私を地上に戻した。

  私は、エリオルム中を探索し、回答を見つけた。」

 「エリオルムの地下に・・・?」

 「黒い霧・・・そうか。まだ、あそこに、そのまま・・・」

 ソルダムは、心に浮かんだ、「黒い霧」の様子を、そのまま、

ジルコニアスに、読み取られたと思った。

 そして、それを、警戒するべきかどうか、迷った。

 「そうだな・・・黒い霧・・・見たままだな。

  案ずるな。私は、ジルコニアスの記憶の、ほんの一部に過ぎぬ。

  この仮想空間を、回顧の度に彷徨う。

  帰りたくば、そう望むがよい。

  望む事が、起こる場所だ、ここは・・・。」

 ジルコニアスの姿は、次第にぼやけ、透けて行った。

 同時に、星空を望む窓の面積が広がり、白い硬質の壁面が、

薄くなり、透けて行く。明るい星の幾つかが、壁の向こうに瞬く。

 「帰りたくば・・・そうだ、他の皆は・・・?」

 泥流と化した黒い霧が、ミランを飲み込む様子が、

 ソルダムの脳裏に蘇った。そして、その直後、小御堂を満たし、

渦を巻く泥流が、ありとあらゆる物を巻き込み、押し流した事を、

思い起こした。

 その時、壁が完全に透けた。

 ソルダムの周囲は、これでもかとばかりに、敷き詰められた、 

幾億の星々が、瞬きを忘れて、輝き続けている。

 ・・・皆は、どうしただろう・・・

 唐突に、重力感が蘇った。

 ほんの、一まばたきの間に、場面が移り変わっていた。

 そこは、・・・どこかは分からぬ。

 広い部屋、もしくは、人工的に床を設えた、屋外。

 上空には、相変わらずの星々。

 その、石・・・か、どうか分からぬ床に、ソルダムは、立っていた。

 周囲をぐるりと、魔術師達が取り巻いている。

 ケルビンが呼び集めた、クァランドール魔術師界屈指の、

大魔術師達ばかりである。

 「やっと現れたな、北の王よ。

  この事態を、どう収める?王者の威信、示してみるがいい。

  だが、事と次第によっては、許さぬ。

  その命、即刻貰い受ける事もあり得ると、覚悟せよ。

  ・・・さあ!!」

 クレメンティが、ローブの袖を翻して示した先には、

驚愕の光景が、広がっていた。

 そこには・・・

 得体の知れぬ、光を放つ剣を持たされた、トルトバイト水軍兵が、

狂気に目を光らして、更に外側から取り巻き、じわりじわりと、

 その輪を縮めつつあるのだった。

                 続く


 この、上の2枚。盗み撮り。本人は、大阪旅行中。

 「友達と、海遊館、行ってくる。」・・・USJと、ちゃうんかいiconN04iconN04

 kao_2iconN30色気のない奴やな。・・・休学しても、引きこもる気は無いそうで、

 4月前半に、すでに、1枚、小品を描き上げてる。それを探しに行って、

 こっちを見つけた。学校に展示済み。友達と一緒に、バスバス停ギャラリー展。

 あの枝垂桜の横に、ガラス張りのギャラリーがありまして、

 学生が、順繰りに、展覧会をやる訳です。

 娘の時は、「神話」のイラスト。で、くじ引きかなんかで、クトゥルフが当たった。

 ・・・と言う事で、ではまた次回。無断の穴あけだけは、ないように、

 以降、気をつけます。kao_01今日も、お越し下さって、ありがとうございました。

  



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Posted by さあちゃん at 00:00│Comments(0)ファンタジー
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