ぶるんねん文庫

　前々回のヘッドドレスの続き

　色の花も、と言う事でしたが、

　色数多いと

　子供っぽくなるかも・・・

　で、高級感を重視して、

　赤、黄、紫の絞りのみ。

　絞り地は輪郭がぼけるので

　白の中に絞り。

　一番小さい布で、２,５cm四方。息吹いたら、飛んでいく

　蕾も難しかった。布の大きさが４mm違うと、出来上がりの大きさが、ボンってちがう。

　大きさ揃えるの、大変　
　

　　　　Ｔｈｅ　Ｓｏｎｇ　ｏｆ　Ｗｉｎｄ　（３１５）

　「金だけで、国が成り立つ訳では無い！」

　ソルダムは、力一杯、マチアスの剣を突き放した。

　「そんな事は分かっている！

　　人や物を、統括する支配者が、必要なのだ！

　　国王などではない、民衆から起ち出た、支配者が！！」

　「それは違う！！」

　喚き返すマチアスの言葉を、ソルダムは即座に否定した。

　「それでは、何も変わらぬ！お前が、王になるだけだ！！

　　王の支配を去らせ、別の王が、現れたにすぎぬ。

　　民衆は救われぬ！！」

　マチアスの表情に、初めて迷いが生じた。

　剣の切っ先が震えた。ソルダムに向けて、構えてはいるが、

明らかに、攻撃の気迫が揺らいでいる。

　「王とて、万能ではない。目も耳も足りぬ。手足も届かぬ。

　　それが、どれ程もどかしいものか・・・

　　病身だった父上が、様々の分野の達者を集め、

　　討議会を作ったのも、その思いからだ。

　　だが、討議会に、様々の矛盾が起こった時、

　　王は決断せねばならない。王とは、その責を負う者だ！

　　民衆による支配と言うなら、最後の責は、誰が負う！？」

　「うるさい！！それを負うのが、オレだ！！

　　オレが、皆を導くのだ！！責任もオレが負うのだ！！」

　マチアスは、必死の虚勢を張って怒鳴り、再び切り掛かった。

　しかし、動揺は隠せなかった。ソルダムは、重ねて畳み掛けた。

　「お前は、いいだろう。支配者としての、胆力も決断力もある。

　　人を従わせる事も、己を鍛えるすべも知っている。

　　後、十年、否、二、三十年は、それでもいい。

　　だが、五十年、百年先、お前の死後にも、お前と同じ、

　　強い意思を持って、民衆を導きたいと欲する者が、

　　現れる確証があるか？

　　王を廃する事は、最終責任者不在という日が来る危険を、

　　認める事だ！その日を、想像した事があるか！？」

　マチアスの周囲には、最早、黒い霧の影すら、現れなかった。

　切っ先が下がった。がくり、と膝が折れた。

　その手は地に着き、剣から離れた。

　「オレは・・・オレは、何を・・・何のために・・・」

　ソルダムは、剣を収めた。

　その手が隠しから、路銀の袋を取り出し、マントの肩の、

金の留め具と共に、差し出された。

　「贅沢しなければ、これで、タンベルディまで帰れるだろう。

　　留め具の紋章は、この国内なら、通行証として通用する。

　　ルテシアで、持っているのが危険になったら、

　　シドに預ければいい。

　　ネルンブの事は、シドと母を通じて、必ずヘリアンタに働きかける。

　　分かったら、今すぐ、直ちに去れ。

　　二度とバルツァードに、足を向けてはならぬ。」

　マチアスは、袋と留め具を受け取り、外套を力なく拾い上げ、

雪吹き荒ぶ街道を、とぼとぼと去って行った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

　髪飾りで難しいのは、コームやピンから、どれぐらい本体を浮かせるか、と言う事。

　子供の普段用なら、髪に着いていてもいいけど、日本髪だと、少し浮かさないといけない。

　今風の盛髪だと、その中間か・・・浮かしすぎると、素人作品は、強度的に危ない。

　ヘアスタイルに詳しくないから、一度、美容師さんに尋ねてみたいが、

　さあは、１０年来美容院に行って無い。髪を触られるの、嫌なんだ。

　でも、娘の日本髪結ってもらった美容院、すぐ近所だから、娘が気を許して、

　行くようになった。ここで、訊くかな

　この２回は、ちょっと短かったよね。では、また次回。
　
　　　　　今日も、お越し下さって、ありがとうございました。