2016年12月24日

現代日本の陰の片隅


 現代日本の陰の片隅
 
 次男が、無事に入籍いたしまして。

 facebookに上がってる、結婚式用前撮り写真の、

 お嫁ちゃんの髪飾りが、多分、これなんだな。

 朱色の打掛で、洋髪につまみ細工髪飾り。

 結納の時、「手土産は無しで」って、次男が決めたけど、

 あんまり手ぶらも・・・と思って、持って行ったの。

 義理堅く使ってくれてるみたい。

 それはそれで、とっても嬉しい。iconN04face02iconN04

   クリスマス  iconN33  クリスマス  サンタクロース  クリスマス  iconN33  クリスマス

 要支援児デイケア施設で、1年働いて、分かった事。

 保育園以上に、子供たちを取り巻く環境に、格差が激しい。

 何より、要支援児達に対する、親御さん達の意識の格差が、

 物凄く激しい。

 特に、何にも自分で出来ない、と思われてた障害のある子が、

 一ヶ月ほどの間に、見る見る絵が上手くなっていった・・・ので、

 保護者にその様子を伝えると、

 「・・・そうですか・・・」

 その様子は、「大袈裟に言って貰ったって、健常児に比べたら、

  どうせ大したモンじゃ無いに決まってる。」と言う、無関心モード。

 でも絵を描かせてみようと思った当初は、ペンを棒握りして、

 紙だろうが机にはみ出そうがお構いなしに、ぐるぐる、めらめら。

 飽きるとペン先で紙を叩くから、ペンも紙もぐちゃぐちゃ。

 それが、急に丸を二つ並べて描くようになった。

 「お目々が描けたね。」職員が褒めて、黒目を塗ったり、

 鼻口を描かせたりしていたら、ある日、突然、

 画面いっぱいに、「ばいきんまん」が、描かれていた。

 それも、最初は顔だけだったが、翌日には角が付き、

 その翌日には、胴体と手がついた。

 それでも、保護者の反応は、鈍いままなのだ。

 この子自身に関心がない、と言うのが、本心かもしれない。

 別のケースでは、少しばかり勉強に遅れのある子だが、

 四則計算も、読み書きも出来るのに、親が、

 「あんたは自閉症で、障害者なんだからねiconN04」と、

 常々言い聞かせているらしいのだ。

 どういう思惑で、親が、そんな事を言い聞かせているのか、

 理解に苦しむ。

 自分が障害者である事実を、苦にしていると、訴えるのだ。

 「あなたは、重い障害がある訳じゃない。ちょっと、泣き虫なだけ。」

 本当に、そのくらいしか、健常児との違いが、分からない。

 私たちが小学生の頃は、この程度の学習の遅れなら、

 普通学級に入れられていた筈だ。

 この子は、お友達と協力して遊ぶことも、ルールを守る事も、

 嫌いな事を我慢してやり遂げる事も、好きな事に没頭する事も、

 一応できる。それなのに、子供を委縮させるような事を、

 親が言い聞かせる意味が、分からない。

 ある意味、これも虐待に当たるのではないだろうか。
 
 この子が、この間、衝撃的な事を口にした。
 
 「お節料理と言うものを、一遍食べてみたい。」

 聞けば、生まれてこの方、一度も、御重箱に詰まったお正月料理を、

 家庭で目にした事がないらしい。

 「黒豆とか栗きんとんとか、甘いものは、食べた事ある。

  でも、お正月じゃなかった。」

 この分では、お雑煮も食べた事が、ないのかも知れない。

 若夫婦の核家族で、日本の伝統料理を好まない親なら、

 普段売ってないような材料を整えて、調理する事も、

 高価なお節セットを買う事も、しないのだろう。

 こればかりは、どうすることもできない。

 きっと1度や2度は、自分の親に、

 「あれ、食べたいから、買って?」くらいは、言った事があるのだろう。

 その時親が、子供に納得のいく返事をしていれば、

 学童保育の手伝いのセンセなんかに、訴える筈はない。

 この親は、この子が本当に、右も左も分からない障害者だと思って、

 この子を納得させる返事を、してやらないのではないか。

 そう思うと、万民の「親」と名づくる大人達が、我が子であれば、

 無条件に愛する訳ではないと、気付かされる。

 「親」と言う大人でも、我が子が障害者だと言われた瞬間に、

 その子に対する関心を失い、

 「この子の未来は閉ざされた。考えてやるだけ無駄。」だと、

 思い込んでしまう場合がある。 

 専門家でなくては、養育が難しいような子でも、

 万分の一の可能性を示すことがある、とは、理解が及ばない。

 まして、「障害者」と、一括りにされてはいても、

 我が子は、もしかしたら、普通に進級・進学する事が

 可能な程度ではないかと、個人差を思いやる事もない。

 親世代に、事案の理解力がないのだ。

 子どもたちの幸・不幸を、思いやる能力を持たない親に、

 育てて貰わねばならない子どもたちを、

 どうしてあげればいいのだろう。

 悩ましい限りである。


 


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Posted by さあちゃん at 03:51│Comments(0)保育
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