2014年02月08日

子供達 さまざま

子供達 さまざま  現在、九州は福岡県久留米市在住

 さあの次男。

 赤ちゃんの頃は、異様に可愛く、

 女の子に間違われる事、数知れず。

 さあも、ふざけて、ピンクの服を着せた事が。

 だれも、違和感を唱えないほど、可愛かった。ねんねの頃よ。

 なにしろ、長男は、つり目にへの字口。

 生後2日目、新生児室を覗き込んだ、他所のおじいさん。

 「こりゃ、男の子じゃ。この顔で、女の子ってこたぁ、あるまい。」

 その時、新生児室には、長男一人。

 このおじいさんは、他のお産婦さんの、親戚の方。

 新生児の枕もとの名札は、母親の名前だけ。

 病院の廊下って、声が響くんだよ。

 女の子だったら、どうするんだって言うくらい、大声だった。

 でも、それくらい、長男は、男の子にしか見えなかった。

 リボンやフリルのついた物は、着せられなかった。

 その点、次男は、リボン飾りや、少々のレース、

 パステルカラーの服が、良く似合った。

 長男も連れ、男の子らしい服を着せて出かけると、

 どこかのおばあさんが、声をかけてくれたりする。

 「あらあら、お兄ちゃんの、お下がりばかりなの?

  赤い服、買って頂戴って、ママにおねだりしないとねぇ。」

 何の事か分かるのに、ちょっと間が開いたね。

 「あの、男の子なんで・・・」

 おばあさんは、一生懸命謝ってくれた。

 小3の頃、塾の宿題をサボるから、

 「今度サボったら、ジャニーズに入れるゾiconN04」って、

 脅した事がある。「そんなん、入れる訳ない。」と、嘯いていたが、

 飛びっきり可愛い写真を出して、「よし、これを送ろうiconN04」と言ったら、

 いよいよ、本気だと思ったらしく、「いやだぁ」と、泣き出した。

 自分でも、そこそこの顔立ちだと、思ってたらしいが、

 芸能界には興味がなかった、と言うより、

 目立つ事が、恥ずかしかったようだ。

 生後4ヶ月。この次男は、家の中で、行方不明事件を起こした。

 まだ、寝返りがやっとの頃。朝起きたら、部屋にいない。

 二階の一部屋に、4人家族で寝てた。ドアは開いていた。

 ベビーベッドを使ってなかったが、赤ん坊は、ドアから

 一番遠い位置に、寝かせてた。なのに、部屋にいない。

 あわてて、部屋から飛び出し、他の部屋を探し、

 階段に差し掛かると、二度びっくり。

 3段下の、踊り場に寝ていた。

 いまだに、どうやって移動したのか、分からない。

 長男は4歳。だっこして動かす事は、できない。

 パパは、一番ドアの近く。一緒に慌ててたのだから、

 パパが連れ出したのでもない。その後、我が家では、

 「UFOに攫われかけたが、家族が起きたから、

  宇宙人が、途中でやめて、置いて逃げた。」

 と言う事に、なっている。

 それは、この次男が、飛びぬけに頭が良かったからだ。

 宇宙人が、脳味噌に細工をしたのに違いない、と言う訳だ。

 高校卒業時は、成績最優秀者表彰を受けたし、

 開校以来、2人目の旧帝大系国立大合格者になった。

 もっとも、三つで神童、十で天才、二十歳過ぎれば、唯の人。

 今は、ただのサラリーマン。

 かしこい、かしこいと、褒めそやされていた次男は、

 大学で、初めて挫折を経験したらしい。

 そりゃ、大阪大学の理系学部では、あれで普通なんだろう。

 しかたがない。さあだって、「音感のいい子」って、

 音楽学科へ入ったら、「絶対音感は、ないんだね。」iconN04kao_12iconN04

 一言だったね。挫折。必死で別の道を探したよ。

 そして、いまだに見つからない。

 次男も、苦しんでいる事は、分かってる。

 自分の才能を信じるか、世の常識に流されて生きるか。

 実際、3人の子供達、全員が、さあと同じこの悩みを、

 抱えて、生きる事になってしまっている。

 これについては、さあの育て方に、問題があったとしか、思えない。

 さあは、自分の個性を持て余し、才能を信じて精進する事も、

 才能を見切る事もできず、中島敦の「山月記」の李徴の様に、

 ・・・私もいつか、人の道をも、踏み外すのではないか?・・・

 という、恐怖に、捕らわれ続けていた。否、今も、「いる」。

 だから、個性的でない子供に、育って欲しかった。

 なのに、3人とも、信じられないくらい、個性的に育ってしまった。

 下へ行くほど、ひどい。長男が、一番ましかなiconN05

 それでも、あの変人ぶり。ゲームオタク、土木マニア、

 何でも「1番」が、大好き。そのくせ、甘えん坊。

 次男も、「1番」大好き。自分が次男なのが、気に入らない。

 ライバルはお兄ちゃん。いや、「お兄ちゃん」なんて、呼ばない。

 名前、呼び捨て。おばあちゃんが、怒るんだけどね。

 勉強と、彼女を見つけるのは、先を越したのだから、

 もう、いいでしょiconN06一家に長男が、

 2人いるような子育ては、大変なんだよ。

  ・・・これで、あらかた、子供の事は書けたかな。

 では、このへんで、親馬鹿劇場は、おひらきに・・・

  どうも長々、お付き合い頂きまして、ありがとうございました。

 



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Posted by さあちゃん at 04:58│Comments(0)親ばか
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